司法アンテナ~司法関係の総合情報ブログ~

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司法試験合格者から見る弁護士数ランキング6位から10位までの法律事務所

今回は五大法律事務所よりやや規模の小さい法律事務所について書きたいと思います!

ジュリナビの法律事務所の所属弁護士数ランキングをみると、1位から5位までをいわゆる五大法律事務所が占めていることがわかります。
https://www.jurinavi.com/market/jimusho/ranking/?id=128

そして、6位から10位までは以下のようになっています。
6位アディーレ法律事務所
7位シティユーワ法律事務所
8位大江橋法律事務所
9位ベーカー&マッケンジー法律事務所
10位ベリーベスト法律事務所

ランキングから、五大法律事務所は全て所属弁護士数が360人以上なのに対して、6位以下の法律事務所は所属弁護士数が160人以下であり、五大法律事務所と比べて所属弁護士数が約200人以上少ないことがわかります。

では、所属弁護士数以外で、6位以下の弁護士事務所と五大法律事務所との違いはどこにあるのでしょうか。

・6位アディーレ法律事務所
まず、テレビCMでもお馴染みのアディーレ法律事務所は五大法律事務所とは異なり一般民事を主な業務としています。
一般民事とは、離婚や相続などの家事事件や過払い訴訟など、一般市民に関する事件のことを言います。
全国展開している点も、五大法律事務所とは異なる点であると言えるでしょう。
一般民事を取り扱っているため、一般市民に対する広告を積極的に行っているんですね!

・7位シティユーワ法律事務所
シティ・ユーワ法律事務所は、一見して外資系の法律事務所に見えますが、日系の法律事務所です。
しかも、五大法律事務所と同じく企業法務を専門に扱っています。企業法務とは、企業に関する事件のことを言います。
しかし、 所属弁護士数は2016年度で160人であり、現在は規模の点で五大法律事務所には劣ります。
ただし、着々と成長しているため、いつか五大法律事務所にシティ・ユーワも加えて六大法律事務所と呼ばれる日が来るかも知れません。

・8位大江橋法律事務所
大江橋法律事務所も企業法務を専門に扱っています。
五大法律事務所との一番の違いは、大江橋法律事務所が、東京ではなく大阪に所在するという点です。
大阪にも規模が大きい事務所が四つあり、それらは大阪四大と呼ばれています。大江橋法律事務所はその一角です。

・9位ベーカー&マッケンジー法律事務所
ベーカー&マッケンジー(以下ベーカー)も企業法務を専門に扱っています。ただし、アメリカ系の外資事務所である点が五大法律事務所との違いです。
ベーカーは世界的には最大規模の事務所ですが、言語の壁もあり、日本では最大手になるまでには至っていません。
しかし、グローバルネットワークは五大法律事務所を凌駕する部分もあるため、かなり強力な事務所であると言えるでしょう。

・10位ベリーベスト法律事務所
アディーレ法律事務所と同じく、一般民事を主に取り扱っている事務所です。
いわゆる過払金訴訟をきっかけにここ10年で急成長した事務所です。
過払金訴訟ブームが終わった今後の動向に注目です!
なお、アディーレ法律事務所もそうですが、一般民事を専門に扱っている、と言っても、企業法務もある程度は扱っているので、その点は勘違いなさらないようにしてください。

いかがでしたか!?
五大法律事務所の情報はネットにあまりないですが、しっかり調べてみてください!